XLIV
知のツールとしての科学 :
   バイオサイエンスの基礎はいかに築かれたか(上・下)

ジョン A.ムーア著, 青戸偕爾訳


 この上下の本も、生物学を創った人人と同じように、講義のために購入したものであり、その中から重要なことについて、学生達に話してきた。ここでも科学の思想がまとめられていて、優れた本である。本のタイトルは、「知のツールとしての科学」となっているが、副題にあるように、基本的にはバイオサイエンスを中心とした内容となっている。それぞれの分野の研究の歴史を学ぶことが出来る、生命科学の副読本としては最適であろう。

学長 磯貝 彰

※ 書評中の身分・表現は当時のものです。