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極短パルスレーザーで分子の世界を観る

極短パルスレーザーで分子の世界を観る

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ジタン パルス レーザー デ ブンシ ノ セカイ オ ミル

田原太平

生駒 : 奈良先端科学技術大学院大学, 2012.10

Lecture Archive

Volume No.

Total: 1
No. Printing year Location Call Number Material ID Circulation class Status Waiting

1

  • LA-M-R[MPDASH][Mobile]

M009814

Contents Intro.

レーザー技術の発展を背景に、現在、フェムト秒・ピコ秒という極短光パルスが科学・技術の広い分野で使われるようになっている。光と分子の相互作用によって物質を研究する分光学では、このような極短光パルスを用いることでこれまで直接調べることのできなかった現象を観測・解明ができるようになっている。分光学における極短光パルスの利点は二つである。一つは、文字通りその短い時間幅を利用して超高速分光を行い、極めて短い時間で進行する分子変化を調べられることである。例えば、10フェムト(10-14)秒パルスを用いれば100兆分の1秒の変化を調べることができるが、これは分子の核の運動の時間スケールであり、これによって化学反応中の分子の構造変化を追跡することができる。もう一つの利点は、エネルギーを短い時間に集中させることで達成できる極めて高い瞬間パワーを利用して、弱い光では起こらない非線形光学過程を誘起し、未解明の分子の性質を調べることができることである。標準的な方法で増幅されたフェムト秒パルスの瞬間パワーは100億ワットに及ぶが、これを利用した非線形分光を用いれば液体界面の分子の性質を選択的に調べることができる。

Details

Publication year

2012

Form

電子化映像資料(1時間31分20秒)

Series title

光ナノサイエンス特別講義 ; 平成24年度

Note

講演者所属: 独立行政法人理化学研究所

講演日: 平成24年10月31日

講演場所: 物質創成科学研究科大講義室

Country of publication

Japan

Title language

Japanese (jpn)

Language of texts

Japanese (jpn)

Author information

田原, 太平 (タハラ, タヘイ)