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金ナノ粒子にレーザーをあてると何が起こるか?

金ナノ粒子にレーザーをあてると何が起こるか?

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キン ナノ リュウシ ニ レーザー ヲ アテル ト ナニ ガ オコル カ?

橋本修一

生駒 : 奈良先端科学技術大学院大学, 2017.12

Lecture Archive

Volume No.

Total: 1
No. Printing year Location Call Number Material ID Circulation class Status Waiting

1

  • LA-M-R[MPDASH][Mobile]

M014956

Contents Intro.

金ナノ粒子は、その溶液がワインレッドで有名です。この色は、金ナノ粒子が特定の波長の光を自分の周りに集めて、これを強く吸収・散乱することに起因することが100年くらい前にわかりました。この金ナノ粒子にレーザーをあてるとどうなるでしょう?実験してみると、金は加熱されて融解して丸くなったり、高温のため蒸発して粒子が小さくなりました。また、水中では高温状態の金の周りの水が加熱されて水蒸気気泡を発生します。これらの現象は目視では見えないため、光学顕微鏡や電子顕微鏡などで観察します。細かく調べてみると融点より低い温度で融解が始まるとか、沸点より低い温度で表面から金の蒸発が起こることも分かりました。水蒸気気泡も水の沸点よりかなり高い200℃以上(過熱状態)で起こるようです。というわけで日常世界とかなり違う現象がナノの世界では起こっているようです。最近、水中で金ナノ粒子1個を加熱することで、対流などのマイクロ流体現象をつかって分子を動かして金ナノ粒子の周りに集めることができることがわかりました。金ナノ粒子とレーザーの相互作用についてその一端をお話しできればと思います。

Details

Publication year

2017

Form

電子化映像資料

Series title

光ナノサイエンス特別講義 ; 平成29年度

Note

講演者所属::徳島大学

講演日: 平成29年12月20日

講演場所: 物質創成科学研究科大講義室

Country of publication

Japan

Title language

Japanese (jpn)

Language of texts

Japanese (jpn)

Author information

橋本, 修一 (ハシモト, シュウイチ)