内容紹介

候補者は、シリコンSiが１次元に連鎖したポリシランが持つ主鎖異方的な電子吸収を、鎖状高分子の基板表面での物理現象を解明するためのプローブに用いるという独自のアイデアのもと、鎖状高分子の表面・界面現象を解明してきた。なかでも、鎖状高分子の剛直性と鎖長に相関した自己組織化膜の形成や、配向現象を明らかにした。さらに、単層カーボンナノチューブ (SWNT)表面のポリマーラッピングにおいて、鎖状分子の剛直性・コンホメーションとSWNTの直径との相関から生まれるトポロジカルな駆動力を世界で初めて実証した。また、一連の研究で確立したナノ界面構造の精密制御技術を、π共役平面分子 や棒状ペプチドなど異種材料に展開し、高分子・超分子ナノ界面の精密制御に基づく新たな光・電子ナノ機能界面の創出への道を拓いた。

詳細情報

刊年

2011

形態

電子化映像資料(48分2秒)

シリーズ名

NAIST学術賞受賞講演 ; 平成22年度

注記

講演者所属: 本学物質創成科学研究科環境フォトニクススーパー研究グループグリーンナノシステムユニット助教授

講演日: 平成22年3月12日

講演場所: 物質創成科学研究科大講義室

標題言語

日本語 (jpn)

本文言語

日本語 (jpn)

原作言語

日本語 (jpn)

著者情報

内藤, 昌信 (ナイトウ, マサヒロ)