内容紹介

顕微鏡技術は、見えないミクロの世界を可視化する方法として生物学の中に長い歴史があります。今でも「見る」ための顕微鏡は、その基本原理は大きくは変わっていません。レーザーの出現や、蛍光タンパク質の発見で、共焦点顕微鏡やライブイメージング等、様々な技術が生まれ、生物学に新しい知見を加えてきました。そして、近年、生物学者たちは新たに「操作する」顕微鏡を求め始めています。つまり、観察者として「見ている」だけでなく、ミクロの世界に「手を加えて」その変化を捉えたいと考えるようになったということです。本講義では、このような「操作する」顕微鏡の一種といえるIR-LEGO（赤外レーザーによる生体内遺伝子発現誘導）顕微鏡の開発をされて来た亀井先生の研究について伺えます。工学部出身のものづくり精神で、アイディアから生物学研究ツールを「実際に使える技術」にするために、蛍光タンパク質を利用して温度を測るなど、光学・生物学研究をつなぐ先生の研究開発のお話からは学ぶ点がたくさんあると思います。

詳細情報

刊年

2012

形態

電子化映像資料(1時間29分40秒)

シリーズ名

光ナノサイエンス特別講義 ; 平成24年度

注記

講演者所属: 自然科学研究機構基礎生物学研究所生物機能解析センター光学解析室

講演日: 平成24年10月12日

講演場所: 物質創成科学研究科大講義室

標題言語

日本語 (jpn)

本文言語

日本語 (jpn)

著者情報

亀井, 保博 (カメイ, ヤスヒロ)