Abstract:
バイオプラスチックは持続可能社会の実現に必須の材料です。一方、光はリモート性や制御性(波長、強度、方向)が高いだけでなく、環境配慮という観点でバイオプラスチックとの相性が極めて高い極めてクリーンなエネルギー源です。中でも、生体分子の一つである桂皮酸類は光照射により極めて効率の良い光二量化という反応を示すことが知られています。本講義では、桂皮酸類のバイオ資源としての入手方法を示し、光化学反応性・重合性および得られる高分子材料の光機能をバイオプラスチックの観点から説明します。また、光でコントロールされるプラスチック分解という最先端のトピックに関しても言及する予定です。