オープンアクセス方針に関するFAQ

●著作権について

Q.1出版社によるリポジトリへの掲載条件は誰が確認しますか。

A. naistarに掲載する際に、学術情報課が確認します。
出版社によっては調査に時間がかかることがありますので、著作権委譲の書類などがありましたら、提供にご協力ください。

Q.2雑誌とリポジトリで掲載する原稿は同じですか。

A. 必ずしも同じではありません。多くの雑誌は、著者最終稿から、レイアウト調整、誤字脱字校正を行った原稿が掲載されます。
多くの出版社は著者最終稿でのリポジトリへの掲載を許可しています。 雑誌と同じ原稿を掲載してもよい場合は同じ原稿を掲載します。

Q.3雑誌より先にリポジトリに掲載することはないのですか。

A. 多くは雑誌発行からリポジトリ掲載までに一定期間掲載しないことを条件としています。
また、学術情報課で雑誌の発行を確認してからリポジトリに掲載していますので、雑誌より先に本文PDFが掲載されることはありません。

Q.4著者最終稿では校正で入った訂正が反映されないので、内容に少し相違(内容の間違いを含む)がある可能性がありますが、リポジトリ登録前に修正作業が必要ですか。

A. 著者最終稿は、原則そのまま掲載します。
スペルの訂正等軽微な修正は許容されますが、修正内容によっては著者最終稿とみなされない可能性があります。修正を加えず、正誤表を付ける方法もあります。

●共著者の許諾について

Q.1論文公表時には退職や異動などで、一部の共同著者の所在が分からない時は、どうすればよいですか。

A. 『共著者の同意が得られない』とみなしてください。
業績管理システムのデータ入力画面上で、【naistarへの登録の可否】を「否」に変更ください。

Q.2著者が多数で連絡が取れない、論文を書いた後で承諾をとるのが難しいといった場合はどうすればよいですか。

A. 論文執筆時にあらかじめ共著者にリポジトリ掲載の許諾を得ていただくことで、確認作業の煩雑化を防ぐことができます。
共著者の同意が得られましたら、研究業績管理システムの業績入力画面で全共著者への同意を「同意確認済」に変更ください。 その際、PDFファイルの提供にご協力ください。研究業績管理システム上で、PDFのアップロードが可能です。naistarの登録方法の詳細については以下のリンク先をご参照ください。
研究業績管理システム -naistarの登録について-

●その他

Q.1科研費についてもオープンアクセスとなる取組はないのですか。

A. 日本学術振興会では「独立行政法人日本学術振興会の事業における論文のオープンアクセス化に関する実施方針」を制定(H29.3)し、科研費の助成を受けた研究の論文のオープンアクセスを推奨しています。(義務ではありません。)

Q.2他大学でも同様の取り組みをしているのですか。

A. 国内の多くの機関(2021年11月現在49件:オープンアクセスリポジトリ推進協会より)でオープンアクセス方針を策定しています。

Q.3論文等で引用する場合、参照先として出版社とリポジトリのどちらを記載すればよいですか。

A. SIST02では基本情報は出版社の参照情報を書き、さらに掲載リポジトリのURL(handle)・アクセスした日付を記載する方法をとっています。 なお、指定されたスタイルがある場合はそちらをご確認ください。


<参考例:SIST02:2007,5,1,雑誌,5,1,1,通常の1記事>
例7,入手先としてURLを記述
Takayama, Chitoshi; Inoue, Yoshiro. Morphological development and maturation of the GABAergic
synapses in the mouse cerebellar granular layer. Developmental Brain Research. 2004, 150(2), p. 177-190.
http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/17162/1/DBR150-2.pdf, (accessed 2007-03-01).