XXXIX
農学原論 福井県立大の学長などもされた、祖田修先生の本である。祖田先生は農業経済学の大家で、本書は農学とは何かについて、広範な視点から書かれたものである。いま、植物科学研究の出口問題で、農業というものを意識せざるを得ないが、日本の農業、世界の農業、あるいは地域の農業など、いろいろな視点が必要となる。また、農業を支える学問として、農学とは何か、農学に何が出来るかなど、農に関心を持つ人にとっては、一度は考えておくべきことについて、書かれている。 学長 磯貝 彰 ※ 書評中の身分・表現は当時のものです。 |